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世界有数の自然景観に恵まれ、「地球の箱庭」と称されるニュージーランド。
自然保護先進国として知られるこの国には国立公園や自然保護区が点在している

12/7〜12/16までの10日間 ニュージーランドの南島ハイキングの旅に行ってきた。
ルピナスの群生する春〜初夏のこの時期に行きたいと前から夢見ていた。
世界中のトレッカーが憧れる、世界遺産の森を歩くフッカー谷ハイキングと
ミルフォードトラックとルートバーントラックのトレッキング
どちらも一日あたりのハイキング者数が19名と限定されている19名での参加。
全行程はとても歩けないのでそれぞれのコースの一日体験をしたのだが
氷河が作り上げた雄大な渓谷風景と太古からの姿をそのままにとどめる
美しいブナやシダが広がる緑一色の新緑まぶしい原生林をゆっくりと歩いて
まさに大自然の懐に抱かれた爽快な気分のトレッキングだった。
ミルフォードトラックは全長54k ルートバーントラックは約40キロ
いつか全行程を歩いてみたいなと思ったほど素晴しいたびだった。

2009/12/7

成田〜ニュージーランド クライストチャーチへ(所要時間約11時間)
いざ 感動の大自然を目指して!

ニュージーランドの首都 ウエリントン
面積 約 270534 km² (本州と九州を合わせたほど)
人口 約 430万人   (日本の30分の1)
人口密度 16人/km²  (日本は 336人/km² )
羊の数  4000万頭  ポッサム 8000万匹

2009/12/8

午前10時ごろクライストチャーチに到着
人口約35万人を擁する南島最大の都市、観光だけでなく政治や文化、ビジネスにおいても
南島の中心地とはいえ、慌しいビジネス街の雰囲気は全く無く庭園の街の呼び名にふさわしく
市内には公園や庭園が点在して華やかな緑と色とりどりの花がのどかで優雅な雰囲気を漂わせている。

バスで市内中心部へ。ガーデンシティと呼ばれるだけあってそれぞれの家の庭が
美しくてよく手入れされている。毎年コンテストが行われていると言う。
丁度季節的にも春から初夏なので花が咲き乱れガーデンシティの名にふさわしい
きれいなきれいな街並み 市内には公園が多く中でも東京ドーム38個分の広さを持つ
ハーグレイ公園を通っていく。町はクリスマスシーズンで南半球の夏のクリスマスで何か不思議な感じ。

19世紀半ばから約40年の歳月をかけて建設された美しい建物で
町のシンボル大聖堂の見学。 空にそびえる尖塔は63mの高さを誇っている。
ヨーロッパ移民と先住民マオリの和解のシンボルである「マオリ風キリスト」の
ステンドグラスがあったけれど撮影禁止でとれなかったけどキリストの顔が黒かった。


  追憶の橋

大聖堂

クリスマス装飾の電車

サイン・オブ・タカヘ

昼食は高級住宅街、カシミア・ヒルに立つ有名レストラン「サイン・オブ・タカへ」で。
まるで中世のお城のような風格のあるレストランは自慢のニュージーランド料理。
このレストランはクリントン大統領や紀宮様も訪れた写真が飾られてあった。
それにあの賀来千賀子と宅間伸が結婚式をあげたところだと説明があった。
サザンアルプスが望める見晴らしの良い丘に位置していた。
おいしい美食の文化は無いけれど自然の素材を使った素朴な料理は口に合い
とてもおいしくニュージーランドワインと共に優雅な雰囲気が楽しめた。
午後は国道1号線を南下してテカポ湖へ走る。

途中雪をかぶったサザンアルプスを背景に美しいルピナス街道で 写真を撮ったり
「善き羊飼いの教会」に寄る。 氷河湖のテカポ湖のミルキーブルーの水の美しさに驚く。
石造りの「善き羊飼いの教会」とテカポ湖のコントラストがとてもロマンチック
教会の中に入ると正面の大きなガラス窓から湖とサザンアルプスの山並みが見通せて
窓辺に立てられた小さな十字架が黒いシルエットを浮かび上がらせる。
周辺のルピナスも満開で美しい。テカポ湖の湖畔に佇むホテルに今日から2連泊。

夕食の後 テカポ湖のそばにあるマウントジョンの山頂をたずねて星空ウオッチングが
予定されていたのに夜10:00まで待ってみたけれど天気が悪くて中止になった。
テカポの満天の星空から南十字星を探すのを行く前から
とっても楽しみにしていたので残念で残念で仕方なくてがっかりだった。
明日のフッカー谷のハイキングがどうぞ晴れますようにと祈りながらベッドに入る


 レストランの天井

柔らかくて美味しいの

教会の中から

ルピナスも満開

 牧羊犬の銅像

ルピナス街道で

善き羊飼いの教会

羊の群れ

2009/12/9

今日は楽しみにしていたマウントクックを見ながら歩くフッカー谷のハイキング
どうも朝から雲行きが怪しい。晴れて晴れてと祈りながらバスは出発。
出発点のマウントクックビレッジへ行くまでの道はルピナスの群生地を走り、
乳白色の氷河湖のプカキ湖の色に感動しながらマヌカやマタゴウリや名も知らない花々が咲き乱れる。
走っている間中きれいきれいでドキドキ、ワクワクしっぱなしで私はほとんど興奮状態だった。
でもビレッジへ着く頃から雨が降り出してきて、それも結構な大雨になってきて
落雷の危険性もあるからとフッカー谷ハイクは中止。がっかり。

氷河の峰々(今日は見えないけれど)に囲まれて立つ120年の歴史を誇るハーミテージホテルにある
マウントクックやNZの登山の歴史を展示した博物館を見学。
エベレスト初登頂を果たしたヒラリー卿を称えて作られた施設で彼の若かりし頃の写真や
ヒラリー卿の生涯や偉大な功績を展示してあってこの国の人たちにとって
ヒラリーさんは英雄でいかに皆に尊敬されているかがわかった。(紙幣にも彼の肖像が使われていた)
エベレスト登頂の前はマウントクックでトレーニングしたと言う
マウントクックを見上げて建っているヒラリーさんの銅像などがあった。

又100年前の登山の歴史は靴や服装、ピッケルやアイゼンなど興味深いものがあった。
ハイキングガイドがスライドを用いてNZ原生の植物や花の説明があって
実際よりもたくさんのお花が見られたかも。

その後雨も少し小止みになったので「ガバナーズブッシュ」というNZの原生林を1時間ほど歩く。
ここでしか見られないたくさんのお花の名前を教えてもらった。
ガバナーズブッシュは手軽に歩けて最もNZらしい植物を多く観察できる人気のコースで
出口にはあれほど見たかったマウントクックリリーも!(花が落ちてしまってたけど・・・(T_T)

ホテル内で昼食後マウントクック登頂の擬似体験が出来る3Dムービーや
NZ初の全天デジタルプラネタリウムで南半球の星座や銀河のはるか彼方から
地球を見るそんな宇宙旅行のような体感をした。

楽しみにしていたフッカー谷のハイキングは出来なかったけれどたくさんのお花も見られたし
原生林も雨の中歩けたしそれなりに楽しめて又きれいな景観に感動しながらテカポ湖のホテルに戻る。


  ハーミテージホテル

マウントクックビレッジ

ヒラリー卿の銅像

自分の銅像の前に立つヒラリー卿

 スノーベリーかな?

原生林

ホワイトオーキッド

こんな風に見られる筈だった
マウントクックリリー(絵葉書)
12/10

早朝テカポ湖畔を散歩。雪をかぶるサザンアルプスと乳白色の湖の色や
ルピナスの花々を目に焼き付ける。
2連泊したテカポ湖をあとにフィヨルドランド国立公園の玄関口テアナウへ向かう日
所要時間は約5時間だけど南島の大地のドライブは見どころもいっぱい。
バスの車窓に広がる変化に富んだ風景 あ〜これがニュージーランドだって思いに駆られる。
全人口をあわせても430万人とう非常に過疎の国なのであまり人は見ない、見るのは羊と鹿ぐらいだ。
人が少ないから空気もクリーン自然の中で落ち着いて暮らしているように見えた。

きのうとはうって変わって今日は太陽の光に照らされてミルキーブルーの輝きを放つプカキ湖でカメラ休憩。
その後はマオリ語で「月明かりの町」と言う意味を持つオマラマで休憩。

そして「スノータソック」が大群生するリンディス峠を通る。
スノータソックはニュージーランドの荒野や高地でよくみかけるイネ科の植物 
ここは映画「ロード・オブ・ザ・リング」のロケ地にもなったところで地球上ではなく
どこか不思議な星へ来ているような錯覚さえ覚えるような神秘的な風景が広がっていた。
峠を越えて果物の町クロムウエル フルーツスタンドで新鮮な果物を頂く。
(ぶどう、キウイ、プラム、りんご、マンゴウなど)

ゴールドラッシュの中心 カワラウ渓谷はバンジージャンプの発祥の地カワラウ橋で
A・Gハケットさんと言う人が世界で始めてバンジージャンプをやったんだって。
カワラウ渓谷をぬけてNZ最大のリゾート地クイーンズタウンに着く。
ここは今日は昼食のみで素通りだったがレストランへ歩いていく途中
広場で日本の高校生の和太鼓が演奏されていて嬉しかった。
サーモンのお料理をNZの地ビールでおいしくいただく。

ワカティプ湖の周りにたくさんの高級別荘が立ち並び家々には
シャクナゲが今を盛りと咲いていてきれいなきれいな町だった。
信号機が無くラウンドアバウトという方式で中に入っている車が優先だそうだ。
クイーンズタウンから又2時間ほど走る。
ソシルピークという山など2000m級の山並みが続くニュージーランドへ
来た〜〜〜って感じられるきれいなきれいな景色の中を走る。

テアナウの町に到着。この町は鹿が多いことで有名で鹿のモニュメントもある。
又飛べない鳥タカヘの発見場所でもあるのでタカヘの像もある。

今夜から3連泊するテアナウ湖の近くにあるラクスモアホテルに入って
少し休憩してからツチボタルの見学に出かける。
こちらは緯度が高いので夜は10時過ぎまで明るい。

ツチボタル洞窟を行く冒険の旅は、まずテ・アナウ湖の遊覧クルーズ(高速で30分)
に乗り、湖の西側へ向かう。 8.9人ぐらいの少人数に分けてガイドが付き、暗い小道を
身体をかがめながら歩いていく。急流が流れていてそれによって岩が色んな形に
なっていくのを見学してから今度は小型ボートに乗って進むと興奮は高まってくる。
いよいよ光と物音に弱いからと注意されてツチボタルが待つ静寂の暗闇へ・・・・

何千ものツチボタルが放つ幻想的な青白い光はまさに圧巻!
なんていって表現したら良いか分からない。
真っ暗な中の天然のプラネタリウムの中にいるみたい。
神秘的で幻想的で・・・・大感動!

本当は夢が壊れてしまうけどこれって「キノコバエ」の幼虫なんだって!ハエの一種で大きさは蚊くらい。
全長7kmの内のわずか200m程度しか見られないけど、全部見られたらすごいな〜〜〜
暗闇に光るツチボタルの美しさは息を呑むほどだった。
撮影禁止で写真は一枚も無いけれど心の中へしっかりと焼き付けた。

夕食は地元で評判の中華料理だったけれど本当においしくてびっくり。
帰りはぶらぶらと町を散策しながらホテルまで戻ったがもう9時近くだったけれどまだ日は高い。


  プカキ湖

名前は知らない

名前は知らない

名前は知らない

 スノータソック

ワカティプ湖

蛍を見に行く遊覧クルーズ

ビジターセンター

12/11

世界遺産のフィヨルドランド国立公園はニュージーランドで最も大きい国立公園
全長210kmの海岸線に14のフィヨルドや、1万4千年前の氷河期に形成された
フィヨルド、ミルフォード・サウンドがある。 テアナウからは120km(約2時間半)
マヌカの花やエニシダの群生、ルピナスがどこまでも続く道を走るが国立公園が近づくと
ここからは エニシダやルピナスは外来種などは入らないようにしていると言う。

氷河によって削られたU字谷のエグリントン谷、
ミラーレイク(山が鏡のような水面に映って美しい湖畔を散策)
ノブズフラット、モンキ−クリーク(きれいな小川の水を飲む)などでカメラ休憩をとりながら
トンネル内に電灯がいっさい無い真っ暗なホーマーズトンネンルに入る。怖い!

19世紀に建設が提唱されてから50年以上を要した歴史的な難工事で
入り口の絶壁は訪れる人を威圧するかのような大迫力。
とにかく大自然が創り出す絶景の連続で起伏に富んだ景観
途中バスから降りて「ザ・キャズム」というまるで恐竜でも出てきそうな太古の森を散策。
急流によって奇妙な形にけづりとられた岩岩が生み出す不思議な空間だった。


  マヌカの花

周りはこんな景観

急流によって削り取られて

NZLの鳥 ケア

そしていよいよミルフォードサウンドに到着。
ここからフィヨルドクルーズ。 ミルフォードサウンドは美しいフィヨルドで知られるが、
年間降水量は6000mm(日本最多雨の屋久島は4300mm)という。
まさに世界有数の降水量が創り上げた大迫力の自然美といえる。
今日も初めは晴れていたけれど船に乗る頃は雲が出てきた。
船の中でランチを食べて雨具を着て甲板へ出る。

景色はまさに氷河により侵食されたフィヨルドそのもの
ガイドブックの写真そのままの光景が目の前に壮大に広がる。
雄大な自然の姿をそのまま残し、澄み切った静寂があたり一帯を包む
大自然の織り成す不思議な景観

滝の流れ落ちる絶壁に沿って生い茂る原生林の光景
ミルフォードのシンボルで海から直接そそりたつ山としては世界最高峰の高さ
のマイターピーク(1692m) ボウエンの滝は落差160mと言うが周囲の景観が
あまりに壮大すぎてその大きさが実感できないのが不思議だった。

スターリングの滝は落差130mナイヤガラの3倍もあるという巨滝の水しぶきも
たっぷり掛かった。圧巻の一言!
野生動物との出会いも楽しい。 ニュージーランドオットセイがたくさん見られた。
運が良ければ フィヨルドランドペンギンにも会えると期待したが
こちらは残念だったが動物たちがのんびり暮らしている感じでいいな〜と思った。

帰りにはNZの飛べない鳥タカヘの飼育施設を見学、
他にも珍しい鳥たちをたくさん見る。帰路思い思いに湖畔を散歩しながらホテルへ戻る。


大迫力の自然美

真っ暗なホーマーズトンネンル

ニュージーランドオットセイ

ボウエンの滝は落差160m

 マイターピーク(1692m)

サザンラタン

NZLの国旗を持っ

NZの飛べない鳥タカヘ

12/12

ミルフォード・トラックは、本来なら4日間かけて歩く、世界の散策路の中でも
指折りのトラックとして知られているが私たちが今回歩くのはたった一日で
ミルフォード・トラックの魅力を体験できるトレッキングで歩く距離は約12キロ 所要 約6時間。

世界一美しい散歩道として今まで何度もキャッチコピーを目にしていたので大いに期待が膨らむ。
ホテルからバスでテ・アナウ ダウンズまで(40分)行き、ここから船で1時間 
美しいテ・ナウ湖をクルーズして船着場「グレイド・ワーフ」に着く。

朝方の強い雨はどこへやらバスとボートを乗り継ぐ間に上空には青空が広がってきて
滴る水や露によって緑が輝くミルフォードトラックではまさにこれ以上ない絶好のお天気になって心も躍る。
船着場で靴の裏を消毒して上陸。帰化植物などの種を持ち込まないため消毒液が入った箱に靴をつける。
一日の入山者制限もあり、ここまで厳しく自然を守っている徹底したルールは日本も学ばなければと思う。

経験豊富なトレッキングガイドが、花、樹木、原生林や小鳥達 動物の事など 国立公園の
歴史の説明などを丁寧にしてくれるのを聞きながら歩いていく。
せせらぎも美しいクリントン川沿いのブナの自然林の登山道は鳥の声も聞こえ、
ブナの木漏れ日の中を気持ちよく歩く。

ここは鳥の楽園とも言われ、沢山の種類の鳥が飛んでいる。
ファンテールという尾が扇のように広がる鳥やロビン(コマドリ)も出てきてくれ、
トウイという小鳥の鳴き声はとてもきれいで「キンコンカン」と聞こえる。
グレイドハウスで昼食 ハイキングランチとフルーツ、コーヒーなどで休憩をとったあと
更に奥深い原生林の中へ歩く。巨大なブナの樹 日本のブナとはちょっと違った感じ。
ヤマブナ、ギンブナ、アカブナとあり葉の形が違うという。

無数の種類の違うシダ類、ブラケットファンギ(サルノコシカケ)トトラ、ラーンツウッド
一番嬉しかったのはグリーンフードオーキッドというランの一種で登山道でたくさん可憐に咲いていた。
本当に今日のトレッキングはお天気にも恵まれ気持ちよく歩けて嬉しかった。
帰りも船とバスを乗り継いでテアナウに戻る。
心地よい疲労感のあとはホテルのレストランでとろけるような柔らかいおいしいおいしいラムのお食事。

夜は南半球へ来ているのだから南十字星が見たいと皆でホテルの外へ出て星空観察 
街がいつまでも明るいので見えにくいけどかわいい南十字星を見つけることが出来て嬉しかった。


  自然林の登山道

グリーンフードオーキッド

グレイドハウスで昼食

クリントン川沿いを歩く

 人数制限5人のつり橋

原生林の中へ歩く

経験豊富なトレッキングガイド

船着場「グレイド・ワーフ」

12/13

今日は3連泊したテアナウホテルを出発
羊の群れを見たり雄大な自然の景色を堪能しながら美しい景色で
世界的にも名高い クイーンズタウンへ(所要2時間半)

クイーンズタウンは周囲の山々に囲まれたその美しさが
「ヴィクトリア女王にふさわしい」と名づけられたことに
由来する世界的に有名な観光・保養地

白い雪に覆われた山々と、青い空。誰もがうらやむような
ライフスタイルと自然環境が、地域住民だけでなく海外の旅行者をも
魅了してる街、高原の避暑地のようなたたずまいでバラエティに富んだ
アクティビティの拠点になっている街。治安もいいし犯罪も少ないとう。
気候も一年中温暖で四季もありこんな都市で暮らしてみたいなと思う。

到着後スカイラインゴンドラで「ボブズピーク」展望台(790m)へ
コロネットピーク、リマーカブルズ山脈、ワカティプ湖対岸にあるセシルピーク、
ウォルターピークなどの姿が目の前に広がる。
ワカティプ湖の透き通った水とクィーンズタウンの雄大な自然は、
ほとんど信じられない位の美しさだった。

床から天井までの大きな一面の窓で湖を正面に見下ろすレストランで
眺望を楽しみながらビュッフェスタイルのバラエティ豊富なニュージーランド料理を楽しむ。
クイーンズタウンはバンジージャンプ発祥の地としても有名だそうだが
ここからもやっている人がいて食事をしながらハラハラしながら見た。

午後はクイーンズタウンで自由行動
展望台(真下にはジキタリスが群れを成して咲いていてきれいだった)
を下りてからここまで来たからには是非とも見ておきたい貴重な鳥キーウィが見たい。
NZのシンボル・キーウィをはじめ、絶滅の危機に瀕している
NZ固有の鳥が観察 できるバードライフパークを見学する。

ニュージーランドには始めは蛇やイタチなど鳥の天敵は住んでいなかったから、
鳥達は危険を避けるために空を飛ぶ必要がなくそのために飛行能力が退化し、
飛べなくなった鳥が キウイやタカヘをはじめとして多くいたそうだ。
マオリ族が移住してくるまでは、ニュージーランドに生息した哺乳類はこうもりだけだったという。
その後に移住した人間の活動にともない持ち込まれた外来種の動物などで
現在では固有の種の生存が危ぶまれているという。
キーウィは夜行性のため、常に内部を暗くした2つの小屋で飼育されていて、
カメラ撮影はもちろん禁止。真っ暗な中でも目が慣れてくると2羽の動きが
見えてきて大興奮しちゃった。たくさんの珍しい鳥たちに会えて嬉しかった。

その後はぶらぶらとお店をのぞいたりお土産を買ったりとのんびりと散策。
アクティビティ天国の街なのでスポーツ店が多くクリスマスシーズンに賑わう街を楽しむ。
花に溢れ洗練された豊かな街クイーンズタウン
ここでは、北向きのすてきな別荘がある対岸が、高級住宅地ですって。
定年を迎えた人たちが、優雅な老後を楽しんでいる。
南半球のNZでは、おひさまは北からその暖かい光を降り注ぐ。
ハイキングのときも今日は北風が吹いて暖かいですねなんてガイドが言うけど
北半球の人間の私には頭では理解ができるけど???でどうもぴんと来ない。

ここでは夜はワカティプ湖の上に出る星がきれいだと聞いていたので
真夜中に起きてみる。(丁度目が覚めたんだけど・・・)
ホテルの窓を開けて見上げると湖の上は真っ暗で星が光り輝いていた。
すぐに南十字星を見つけることが出来て嬉しかった。
テアナウで見たよりくっきりと 大きくまたたいていた。
明日はルートバーントラックを歩くので早く寝なければと又ベッドに戻ってすぐに寝てしまった。


 羊の群れを見たり

別荘が建ち並ぶ湖のほとり

スカイラインゴンドラに乗って

バンジージャンプ

 クィーンズタウンの雄大な自然

スポーツ店が多い

バードライフパーク

NZのシンボル・キーウィ
(ポスター拝借)
12/14

今日はミルフォードと並んで人気の高いルートバーントラックを歩く。
まずはクイーンズタウンをバスで出発してワカティプ湖沿いにドライブ。
クイーンズタウンからは、このハイクの出発点ルートバーン・シェルターまで
1時間半位かかる。途中グレノーキーの町でティータイムしたり
(この地方の野生のハーブとマヌカの花の蜂蜜があったのでお土産に買う)
バスの車窓から見える景色がエニシダやマヌカの花が咲き乱れ
雄大な山々を見ながらなので楽しくってあっと言う間に着いてしまった感じ。

今日はここルートバーン・シェルターからサザンアルプスの懐に
抱かれる道を現地日本語ガイドと共にゆっくりとルートバーン・フラットまで
片道6.5キロをのんびり時間をかけてゆっくり歩く(往復7時間)
標高差は240mだから簡単かなと思いながら歩き始める。

サンドフライと呼ばれる小さな虫が飛んでいるから刺されないように注意を
促されたが虫除けとか色々持ってきたが今日はこれではいつもより
大分少ないということらしい。(虫は無視するようにと言われる。
1匹を叩いて殺すと1000匹が弔いに来るそうだ)
それでも小指を刺されてしまってとてもかゆかった。

序盤から緩やかな上り坂。万年雪を抱いた雄大な山々、
深く切れ込んだU字谷。谷全体に広がる何百種類もの
シダやコケがおりなす緑深いブナの原生林。ブナの原生林にはコケがつき、
熱帯ジャングルを思わせるような所が有るかと思えば、
斜面の厚い岩盤の上の薄い腐葉土に、根だけ広げて生い茂っている大木もある。


 雄大な山々

バスの前を歩く牛や羊たち

シダやコケがびっしり

美しい清流

かわいい小鳥のさえずりに耳を傾けながら、小さな花々を愛でながら、
触りながら、においをかいだりしながら休憩、写真撮影や
野鳥観察の時間もたっぷりで大自然を満喫して歩いたので少しも疲れなかった。
特にイエロー・ヘッドと言うNZでも数少なくこの地域にしか見ることの
できない小鳥を見ることができたことはとてもラッキーだった。

3時間半ほど歩いて12時半ごろ本日のゴールルートバーンフラットハットに到着。
緑の平原と清流、周囲の山々に降ったばかりの新雪が輝きこの上ない美しさ。
この小屋で昼食ガイドが用意してくれたピクニックランチ
とコーヒー・フルーツでゆっくり休憩。パンやクッキーがあまりに大きくてびっくり!
平原には名も知らない花々が咲き乱れていた。

ゆっくりと休憩したあとは又今来た道をみんな自由にそれぞれのペースで帰るので
のんびり写真を撮りながら遊びながら楽しく出発点のルートバーンシェルターにまで戻る。
それでも4人の人が道に迷ってしまって登山口で1時間も待つというハプニングがあった。
けれども迷わなかった私には本当に素晴らしいハイキングだった。(~_~)


 滝のように

ブナの原生林

緑の平原

登山口の看板

  ピクニックランチ

フラットハットの中から眺める

新雪が輝く山々

名前は知らないけど
エーデルワイスの仲間かな?

12/15

今日は2連泊したクイーンズタウンのリッジズホテルをいつもより早く7:00に出発
クライストチャーチへ向けてカンタベリー大平原をドライブ(所要約6時間)

今日は朝からいいお天気でもしやもしやとかすかな期待を胸に
クライストチャーチへ北上ワカティプ湖に別れを告げ、
ゴールドラッシュのカワラウ渓谷、フルーツスタンドのあるクロムウエル、
タソックのリンディス峠、月明かりの街オマラマを通って
ミルキーブルーに輝くプカキ湖まで走って来た時
何と!!あのマウントクックがその全容を現わした。
皆信じられない面持ちで車内はざわつき大騒ぎ!

プカキ湖で停車してもらってじっと眺め、写真を撮ったりした。
見たい見たいと思っていた山、フッカー谷ウオークが雨で中止になって
ほとんどあきらめていたのに何と幸運。旅の最後に届いたクリスマスプレゼントですよ
と添乗員が言ってくれてどんなに嬉しかったことか!

ニュージーランドへ行っても天候の不安定な南島では見られるチャンスが
少ない山といわれているマウントクック奇跡としか思えなかった。本当にありがとう!

初日と2日目に泊ったテカポ湖畔のレストランでますのお寿司、
久しぶりの日本食でお寿司と味噌汁はとても美味しかった。
そしてクライストチャーチ空港へ。広大な南島の大地を8日間にわたり
安全運転をしてくれたマルコムさんと別れ南島ともお別れ。


 大平原が続く

ワカティプ湖に別れを告げ

タソックのリンディス峠

カテドラルロック

  まだ雲が・・・

雲よ晴れて!

マウントクック

ルピナスの群生

NZ520便にてオークランドまで1時間20分
オークランドはニュージーランドの人口の3分の1が集まる ニュージーランド最大の都市 
2つの湾に囲まれた土地に、死火山の噴火口跡が多数点在している 海に囲まれた大都会。
着いた時気温は25度 バスは冷房を入れ南島では無かった渋滞にはまってしまった。

市内観光。  マウント・イーデンは標高196メートルで、数あるオークランドの死火山
の中でも一番の高さを誇る。 市内全景と海が見渡せる頂上からのパノラマは美しく、
逆円錐形になった火口跡は歩いて降りることもでき周辺には牛が放牧されていてのどかな雰囲気。

ハーバーブリッジ 
オークランドはまたの名をCity of Sails(帆の町)と言われているという。
ヨットやクルーザーの数は半端じゃない。 ここにもヨットがたくさん係留されている。
このヨットハーバーはニュージーランドが見事に連覇した
2000年のアメリカズ・カップが行われた際に
基地となった港で、そのために再整備されたエリアで最近整備された
ばかりとてもきれい周辺にはおしゃれなお店やレストランが並んでいる。
きれいな海では釣りをしている人も多かった。

街は日本車が多く走っている。街には南半球で一番高いスカイタワー(327M)
が立っているがここからもバンジージャンプが出来るようになっていたが
すべて日本のコンピューター技術によって制御されているという。
またポリネシア、アジア、イギリス、東ヨーロッパなど様々な国から
移民を受け入れているため、それぞれの生活様式や習慣などが混じり合った
独特の文化を形成している。建物も中国式とかアジアン風とかいろいろあった。

クリスマスツリーの飾られたホテルのレストランで最後の夕食。皆で乾杯!


 ますのお寿司

テカポ湖とルピナス

クライストチャーチ空港から

頂上からのパノラマ

 火口跡

可愛い地元の少女

ハーバーブリッジ 

夏のクリスマス

12/16

楽しかった旅も終わりに近づいてきてしまって今日はとうとう日本へ帰国する日になってしまった。
ホテルを6:40出発 空港にて軽食 オークランド空港 9:15発 NZ99便にて成田空港へ
午後4:30成田空港到着(所要時間約11時間)

南太平洋に浮かぶ「地球の箱庭」

緑の牧場に羊の群れ、ニュージーランドをイメージするとき多くの人がこんな情景を
思い浮かべると思いますがこれは元々この国にあった姿ではなかったといいます。
ヨーロッパからの入植と共に国土の70%を覆っていた原生林は
わずか160年足らずでその面積を23%まで減らしたということです。
20世紀初頭にバランスを失った自然を元に戻す気運が高まり、
貴重な鳥や植物などあらゆる生態系を守ることを目的にさまざまな活動が展開され
この国の{原生(Native)のもの」に目を向けるようになって現在国土の3分の1に当たる
面積が国立公園や自然保護区に指定されてその保護活動が益々活発化しているといいます。

地球的規模で自然破壊が加速した20世紀に「何も無い」と言われた
南太平洋の小さな国には世界各国が羨む大自然と言う財産が隠されていた。
(NZの旅行パンフレットからの抜粋)

野生動物や植物などあらゆる生態系と人間が共存できる道を
模索し続けるニュージーランドの自然本来の姿を森をトレッキングしたり
たくさんの野生の花々を見たり、海辺を歩き、原生林に溶け込んで
自分自身の肌で感じて手で触れてみて、ほんの少しだけどそんな環境保護に対する
ポリシーが理解できたようにも感じられた旅だった。
これからももし機会があれば何度でも訪れたいそしてルートバーンや
ミルフォードの全行程を歩いてみたいと思った。

ニュージーランドの情景がいつまでも心に良い思いでとして深く刻まれた思いがする。

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