7/3(月)  新幹線で名古屋駅 バスにてセントレア 上海経由 重慶行き 重慶賓館にて夕食、宿泊

7/4(火)   晴れ ホテル〜重慶空港〜(一時間) 黄龍 この空港の標高はなんと3500m ここで酸素ボンベを
一本づつ配布される。空港から下った川主寺という町にあるレストランで昼食後、標高4000mの峠をバスで越えていく。
峠から見えた山は岷山山脈の主峰である雪宝頂山(5588m)というらしい。素晴らしい景色だった。
高山植物は咲き乱れヤクや牛、羊などが放牧されていてのんびりと草を食んでいた。
花ばかり探していた。見たこともない高山植物が現れるとドキドキした。
赤い大きな花があちこちに下向きに咲いている。あの花はどんな花かしらと目を凝らす。
バスの窓からは写真はとても撮れないのですごく残念だった。

黄龍の入り口に着いた。ここも標高3200mの地点 富士山の七合目位。
黄龍寺までの道のりは階段 で約一万段以上  距離にして3.8km。(高度差450m)
ここからは各自の体力、体調に合わせて歩き出す。
遊歩道の入り口を入ると木道には中国人の観光客が大勢歩いていた。
木道の両側には高山植物がいっぱい。アツモリソウやサクラソウ、シオガマ、リンドウ
名前も知らないたくさんの花 ついつい足取りも軽くなるが
気をつけてゆっくりとした行動をとらないとすぐにハアハアと息が切れる。
ここはもう北岳の頂上よりも高いんだと言い聞かせる。
登り始めて20分ぐらいではじめての石灰岩の池が見えてきた時は嬉しかった。
迎賓彩池と呼ばれる池の一群で、中には透き通ったライトブルーの水がたたえられていた。

画像をクリックすると大きな画像が見られます


  チベットアツモリソウ

   レッドポピー

   迎賓彩池

金沙舗池

飛瀑流輝という滝があったり金沙舗池という凸凹した幅の広い流れの脇を登ったり、水が流れ落ちている低い崖があり、洗身洞と呼ばれる小さな洞窟があった。
原生林の中を登って 林の中を行くと青い水をたたえたたくさんの池が目の前に展開する。
各池が美しさを競っているようなので争艶彩池と名付けられているという。
石灰質が龍の鱗のような形に配列されたところに水が流れて、たくさんの棚田のような池を作ったり、
さまざまな滝やせせらぎの美しい風景を作っている。


  洗身洞

盆景池

   飛瀑流輝

争艶彩池

少し早歩きしたくらいでマラソンを走ったみたいに心臓がばくばく、大きく深呼吸をしながら登る。
途中苦しくなるとすぐに休み酸素を吸ってみるが特別楽になったという気持ちはしない。

頂上までの距離3.8kmの案内がだんだん2.4kになって1.5kになって数が減っていく標識は
すごく励みになって嬉しかったが自分の歩幅が40センチくらいだからあと何キロだから何歩歩けば
いいのかなって考えようとしても全然思考回路が働かない感じだった。
あと100mという標識を見てとうとう終点。
黄龍寺、五彩池が見えた時は感激ひとしお。展望台(標高3650m)に登ってその全景を見渡す。
この苦しい道のりに耐えたそのご褒美はあまりに素晴らしいものだった。

地表に現れた白や黄色の石灰岩層に水がたまって出来た大小3000余りの湖が
傾斜に沿って連なって丁度黄色い龍が谷を駆け登るように見えるところから黄龍と名づけられたという。
石灰水の小さな岩堤はまさしく黄龍の曲がりくねる背中であった。
その澄んだ色は表現するに適当な言葉が見つからないほどの透明な色
神さまのの造りたもうた神秘に打ちひしがれた。大自然が数億年をかけて造り上げた五彩池の
明るいコバルトブルーの湖沼を見るだけで、疲れはいっぺんに吹き飛ばされ
来て良かったって心の底から思えた至福のひと時だった。


  争艶彩池

争艶彩池

   争艶彩池

争艶彩池

  黄色い石灰岩

黄龍寺と石塔鎮海池

頂上にある黄龍寺

黄龍の入り口のゲート

帰りは下山路を引き返すが往路と復路とでは道が異なり、復路の方はあまり池を見ることができないが、
高山植物がたくさん咲いているので写真を撮りながら下るが、いつものようにさっと座ったり立ったりすると
立ちくらみがしてフラフラとするし、後ろを振り返ったりすると気持ち悪くなる。
これが高山病だなって思いながらも又花を見つけると 嬉しくて何もかも忘れてしまって又繰りかえす。
友人から「もう写真を撮るのをやめなさい」って注意されても又やってしまって
下りてきたらすっかり気持ち悪くなっていた^_^;
でもバスの中で見た赤い花を写真に撮る事ができて嬉しかった。
帰国してから調べてみたら4000m以上で咲くヒマラヤの青いケシ ブルーポピーと同じ仲間のレッドポピー
 メコノプシス・プケニアだった。
頂上まで行って展望台まで行った人は私たちのグループ18人中3人(夫と私と私の友人)だけで
頂上までは6人あとの9人は 高山病でぐったりとして途中でリタイアしてしまっていた。
レストランでの夕食も食べられなくて横になっていた。
一気に標高3500mの空港まで飛んできてしまって体が高度順応出来ないからだ。
夕食後又4000mの峠を越えて九寨溝のホテルに向かった。バスの中から見た山に沈む夕日が素晴らしかった。

7/5(水)  今日は九寨溝の観光  ホテルから九寨溝の入り口までバスで行きそこからは
自然保護の為に専用のバスに乗り換え。(一人 170元 2550円)
 一日中いいお天気で素晴らしい水の織りなす景色が楽しめた。
九寨溝は岷山山脈のカルスト大地に広がる渓谷で全長60kにも及び渓谷に沿って
原生林の中108の湖が点在し自然保護区の広さは6万ヘクタールにも及び
シンガポールの面積よりも広いというから驚き。1992年には世界自然遺産に指定された。
この一帯にチベット族の村(賽)が9つあった事から九寨溝という名前がついたと いう。


 チベット族の村

諾日朗瀑布

   鏡海

老虎海

最初に諾日朗瀑布 滝の幅は320mに及び中国では幅の最も広い高山滝で25mの高さから
水が流れ落ちる姿は壮観 
周囲には松の木立や巨木、立ち枯れの木もあってとてもいい雰囲気。
流れ落ちる水の白さが周囲の濃い緑とコントラストをなし美しい。
空中に飛び散った飛沫が大きな虹を作っていた
回った順序は地名など分からなくなってしまったのでただ羅列しておく。
鏡海〜五花海〜箭竹海〜熊猫海〜珍珠難瀑布〜長海〜五彩地〜犀牛海〜樹生瀑布〜樹生賽(チベット族の村)
鏡海、長海、五彩池、五花海などの湖は底までが透けて見える澄んだ水で
エメラルドグリーン、マリンブルー ターコイズブルーなど見事なまでの色合いが広がっていて
湖面の美しさが一番の特徴。 幻想的な美しさに言葉を無くすほどだった。


  樹正群海

樹正瀑布

   五彩池

長海にて


チベット族の少女


   箭竹海?

チベット村の民家の扉

7/6(木)  雨 早朝5:30にホテルを出て九寨溝空港へ〜成都

三国志で 有名な劉備玄徳と諸葛亮孔明を祀ってある「武侯祠」と
李白と並び称される詩人杜甫の「杜甫草堂」の2箇所を見学。
武候嗣は三国志ゆかりの遺物や文化財等の資料等が 展示されている。
三国志も読んでないのであまり興味がなかったけど読んでみようかなっていう気にはなった^_^;

杜甫草堂は「国破れて山河在り、城春にして草木深し」で始まる「春望」の詩を
覚えているから、少しは 興味もあって藁葺きの家を建て、貧しい日々を過ごしたと言う
杜甫の住居跡はひっそりと竹林の中に質素 なたたずまいで何かホッと落ち着くような気持ちになった。

昼食後楽山までバスはひた走り船の上から楽山大仏の見学。
山の岸壁に掘られた世界最大の石刻大仏。 唐代の713年から90年の歳月をかけて作られたそうだ。
台座込みで高さ71m(奈良の大仏様は15m)頭の幅は10mあるという。
船の上からなので全体像が良く見られ微笑をたたえたお顔が柔和だった。この大仏様も世界遺産だ。


7/7(金)  曇り一時雨のち晴れ 楽山のホテル〜峨眉山へ 峨眉山は中国仏教の聖地の名山。
登山口の麓の報国寺を見学後 ひたすらバスで登り
二人乗りのゴンドラリフトに揺られて標高3000mの山頂となる金頂へ。
昼食のときはガスがかかって何も見えなかったが歩き始めたらガスも晴れて重なり合う山並みや
雲海などが眺められてさすが天下の名山といわれる山だなと思ったけれど
ここも世界遺産に登録されているというのはチョット疑問を持った。
頂上には人工的なものがたくさんあり頂上までゴンドラが行くなんて世界遺産じゃないよと思った。


  楽山大仏

楽山大仏

   峨眉山頂上

金頂山最上部に立つ華蔵寺

山はまだまだ道路など建設中で大きな篭に60キロ位の砂利や石を積んで肩に担ぎ
標高3000mの地点を登って運んでいた。 中には若い女性もいてびっくりしてしまった。
上で偉そうな人が大きなはかりで運んできた荷が何キロか計って記録していた。
下山途中のトイレ休憩のトイレは扉もなく6人ぐらい向かい合って並んでするので我慢してしまった。
夕食は麻婆豆腐発祥のお店で本場の辛い麻婆豆腐を中心にいただく。

夜はオプショナルで仮面が一瞬にして変わってしまうという川劇を楽しむ。
北京の劇を京劇というのと同じように、四川省の劇を省略して川劇といい歴史ある四川の古典劇だそうだ。
コメディありアクションあり、影絵あり、華麗な舞と美しい歌と、きらびやかな衣装を存分に楽しめる舞台芸術。
瞬間的に顔にかけた仮面の模様を変えるのがもっとも不思議で びっくりしてしまった。
いまだに何故か謎は解けない。


工事中の労働者

麻婆豆腐発祥の店

   川劇

世界遺産の認定証


7/8(土)  曇り 成都のホテルを出発大足へ 距離にして330k 時間は4時間半(浜松、東京間位)
  岩の壁に彫られた仏像などが集まっているこの旅の最後の五つめの世界遺産見学。
唐代から南宋までの数百年間に渡り刻まれた、5万体を超える彫像が残る見ごたえのある大規模な彫像が多い。
特に絵解きで仏教の教えを説いているのはとても興味深かった。

中でも全長31mの涅槃像と千手観音が一番の見所。黄金色に輝く「千手千眼観音」。
岩壁いっぱいに広がる1007本の手はひとつとして同じもの無く千変万化する。
中国最大の千手観音は、体全体に金箔が張られ、その荘厳さは見るものを圧倒させる。
一窟一窟中に入っていく敦煌の莫高窟とはかなり趣を異にしている。
すべてがむき出しになっているので、一部を除いて写真を写せることが嬉しい。


  南宋時代の石刻

南宋時代の石刻

   南宋時代の石刻

設計者正覚の像


  千手観音

上半身の涅槃像

   六道輪廻図

火鍋料理

7/9(日)  五つの世界遺産を見る旅はこれにて終了。
ホテルから重慶空港7:30〜上海経由〜中部国際空港 13:45
連日朝昼晩と中華料理だったので家に帰って食べたお寿司のおいしさは感動的においしかった (*^_^*)

それから後日談
毎日、平均9000歩(黄龍は17000歩)以上を標高3000mの所で歩いて来た。
帰って きてから行ったスイミングでいつも1キロ泳ぐ時300m位泳いだころ苦しくなるのに
何故か 体が軽く感じられて不思議に思ったがこれってもしかして高地トレーニングになっていたのかも・・(^^♪

黄龍・九寨溝で出会った花たちのアルバムを作りました。



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